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 近くの山の木を知る森を知る

私たちの家づくりは、私たちの近くの森から始まり、暮らしや住まいへとつながります。森林が消えると、文明も共に滅びるともいわれ、私たちは森林の大きな恩恵により人間活動ができていることに感謝しなければいけません。ここでは、私たちと密接に関わっている「木の良さ、木の文化」「森林の大切さ、守り方」などについて学んで下さい。

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森林は人工林と天然林と原生林の3種に大別される

  • 人工林= 人間が苗木を植栽して育成した森林のこと。
  • 自然林= 伐採などで人の手が入っても、自然の力で更新している森林のことで、伐採後も、周囲の樹木の種子が発芽・成長することで自然に森が保たれている。針葉樹林でも秋田杉、木曽桧、高知の魚梁瀬杉 (ヤナセスギ)などは天然林。
  • 原生林= 天然林の中でも全く人の手が入っていない、一度も伐採されたことのない森林のことです。世界でも、多様な生物種が生存し豊かな生態系が残っている原生林は、アマゾンの熱帯雨林、アラスカ、ロシア、カナダなど、ごく一部にしか残っていない。

※ 日本の森林の4割を占める人工林ですが、人工林はご存知の通り杉や桧などの針葉樹林が主であって、建築等の用材として使うことを目的として植林したもので、戦後の木材が不足した時期に多くの植林がされた。 人工林は人手の入った森林ですから、下刈りや間伐など適切な管理を行うことで、健やかで質の良い森に育つものです。しかし現状は木材価格の長期にわたる低迷により、放置されている人工林が多い。

 

伐ると赤字になる日本の山の木

 

【杉1立方メートル で雇用できる伐木作業者数の推移】

 

40

50

60

平成7年

12

作 業 者 数

7.7

3.7

1.8

1.0

0.6

杉山元立木価格

9,380

19,726

15,156

11,730

7,794

木材伐出業賃金

1,220

5,283

8,629

11,962

12,160

  1. 作業者数は、スギの山元立木価格で何人の伐木作業者が雇用できるか平均賃金で試算したものである。
  2. 木材伐出業賃金は、「林業労働者職種別賃金調査」のうち、伐木造材作業者、チェーンソー伐木作業者(会社所有)、人力集運材作業者、機械集運材作業者、伐出雑役の5職種の平均である。     (林野庁インターネット資料より)

 

40年前の労働賃金や物価価格は今の1/10程度にもかかわらず、木材価格は40年前より安いのが現状です。それが林業の低迷となり、森林が放置され荒廃する要因となっている。また、林業従事者の高齢化など林業を取り巻く環境は厳しい。

 「健全な森林により環境保全機能を高める」「長持ちして健康にも良い木の家」など、地場の木材を活用する意義は高く、地域の木材を積極的に活用することを広めることが、私たちの役目です。

 

植木(しょくぼく)は親、子、孫の三代の仕事だ

 

 『林業は「親が植えた木を、子が手入れをして、孫が伐る」という、なが~い生産活動』

 植林(植栽) → 下草刈り  → つる切り・除伐  →  間伐  →  主伐

  一年目   2年~10年目   10年~25年目    25年~   50年~

 

  1. 植林1年目。苗木を一本一本山に植える作業で、戦後の木材が不足した昭和30年~40年を中心に、杉や桧の植林が大量に行われた。
  2. 下草刈り= 杉6~7年、桧10年前後。植栽した苗木はそのまま放っておくと、他の雑草に負けて成長を妨げてしまうため「下草刈り」、30年前までは両手鎌にて作業。
  3. つる切り・除伐10年目~25年目。下草刈りの必要がなくなった後には、幹に巻き付いた「つる切り」や雑木の「除伐」、また、成長して混み合ってきた木の間引きの「除伐(切り捨て間伐)」の作業がある。切り捨て間伐は、成長遅れ木、曲がり木や雪折れ木などから行う。
  4. 枝打ち10年目~30年目。成長して木が混み合ってくると林の中が暗くなり、下草が生えずに表土の流失にもつながるため、枝を付け根から伐る「枝打ち」を行う。枝の張りが強く、枝が枯れても落ちにくい桧においては特にその必要がある。
  5. 間伐25年目~。樹木の生長と共に林の中は混み合ってくるので、樹木が健康に育ち森林の持つ機能を発揮させるために「間伐」という間引き作業をする。伐った木は間伐材として利用し、残された木は健全な成長を促す。5年毎に繰り返すのが理想。
  6. 主伐50年目~100年目。杉と桧では成長量が異なり、桧は杉の約1.5倍の年月がかかります。例えば杉で50年以上になると、立木を全部伐採する「主伐」が行われ、伐採後には次の植栽「再造林」が行われる。

 

主伐と再造林

一昔前までは、杉で60年前後になると「主伐」→「再造林」が行われてきたが、木材価格の低迷から、主伐しても再造林の費用が捻出できず、林家の気力も消失し、また植栽後の苗木をシカに食われたり、成長した木の樹皮をクマ・シカに皮剥きされる「獣食害被害」なども加わり、「主伐後の再造林の放棄」の問題が発生し、持続可能な林業が今、危ぶまれている。

 

なぜ間伐が必要か?

  • 間伐は健全な木を育て、森林を強くします

間伐を行うことにより、残った木は幹が太く枝葉がしっかりとした健全な木に育ち、その結果、天災等に強い健全な森林となります。間伐を行わないと下枝が枯れ上がり、どの木もヒョロ~としたモヤシ状になってしまいます。こうなると、風雪害を受けやすくなり、時には壊滅的な被害を受けることもあります。

  • 間伐により森林の持つ公益的機能を発揮させます

間伐を行うことにより、林内に光が入り、下層に植生が生じます。これにより、森林の土壌が守られるとともに生物の多様性につながります。また、雨水が土壌へ浸透する量も多くなるため、水源かん養機能が向上します。

さらに、間伐された森林では、残された木々の成長が促進されるため、二酸化炭素をたっぷり吸収し、温室効果ガスの削減機能も発揮します。

なお、京都議定書では、温室効果ガスの排出削減量として「森林による二酸化炭素吸収」が認められています。ただし、間伐等の適切な整備・経営がなされていないと削減量としてカウントできません。


 間伐前の桧の森林(5年前に間伐)
 間伐前の桧の森林(5年前に間伐)
 間伐後の桧森林(3割間引き)
 間伐後の桧森林(3割間引き)

間伐材の今と一昔前

  •  一昔前の間伐材は小径木が中心

日本の杉・桧などの人工林は、昭和30年~40年を中心に大量に植林されてきました。

「間伐材」は、その年代の木材が中心となり流通しているわけですが、一昔前(1020年前)のそれらの木材は「樹齢30年生前後」と、細い丸太が中心であって、間伐材というと「山から出された余り物の細い丸太」のイメージであるかと思います。

  • 樹木は成長を続けるもの

山に立っている樹木は年々成長を続けているわけで、それと共に搬出される間伐材でも太い丸太が増えてきています。そして今では50年生以上の間伐材も多く流通してきており、「間伐材は細いもの」ばかりではなく、建築材として十分に活用できる「太くてしっかりした丸太」も少なくありません。

  • 主伐の時期を延ばし長く間伐する、また天然更新も(長伐期施業)

再造林が困難となってきた今の林業ですが、ならば主伐することを先に延ばし、50年生を越えた樹木も間伐を繰り返して施業する「長伐期施業」も考えられています。桧などは条件が良ければ「木曽の天然ヒノキ」のように「天然更新」も可能なので、私のところでは、そんな取り組みも実施しています。


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